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外出可能な猫の現実

子猫の画像

4月17日深夜スタッフから一本の電話がありました。

「猫が車にひかれて死んでる。」
「え……。場所はどこ?本当に息はない?」
「ない。」

多分スタッフは間近で猫の交通事故を見るのが初めて。
私は数え切れないほど見てきました。

とりあえずゴム手袋を握りしめて急いで現場へ。

私達が地域猫活動をしているエリアでの事故。

現場の状況から、細い道なのにかなりスピードを出していた車にぶつかり即死。それ以上のことはとても書けないぐらいの酷い状態でした。

抱き上げるとまだ温かく、何とか助けてあげられなかったのかなと胸が締め付けられました。
体が大きいキジトラの子で、私は初めて見る子でした。

首輪がないことを確認してから移動し手を合わせていると、一匹のサビ柄の猫が心配そうにやってきました。
友達かな?兄弟かな?
それがまた辛かったです。
今まで頑張って外で生きてきたのに…。

深夜だったので、区の環境事業所にメールで連絡し、回収と供養のお願いをしました。
そして、次の日のお昼頃に回収したと連絡がありました。

毎回、連絡が入るまで気になって仕方がありません。
回収と言うのも物みたいで嫌だなといつも思います。

外にいる猫は野良でも放し飼いでも、交通事故に遭うというリスクがあります。

猫ウイルス(FeLV・FIV)に感染するリスクもあります。

FIV(猫免疫不全ウイルス)は、外出可能な猫の23%

FeLV(猫白血病ウイルス)は、外出可能な猫の12%

に感染が確認されています。

特別な治療法はありません。
とても悲しい現実です。

ねころびTNR|プリンパパ

実際、10匹ほど保護した中でギャオちゃんがFeLV、プリンパパはFIVでした。

家の中だけじゃかわいそうだからと飼い猫を外に出す事は、あまりにもリスクが大きいと私は思います。

もちろん、里親になって下さる方には脱走防止と完全室内飼育をお願いしています。

助けた命が不幸な目に遭わないために。

Posted in 代表日記

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