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猫への想い

ねころび代表

昔から私のことを知っている方から最近知った方まで、色々な方から言われることがあります。

 

それは、

猫を保護して何がしたいのか。

どんどん増えているけど大丈夫なのか。

なかなか里親が見つからない子達は幸せなのか。

私がやっていることは猫のためになっているのか。

ということです。

 

私が毎日ここに細かく書けていれば良いのですが、Instagramもブログも途切れ途切れなのでちゃんと伝わっていなかったんだと反省しました。

 

時間を見つけて深夜に書いているのでなかなか…。

私はこういう活動があるということ、野良猫の現状をを少しでも知ってもらえたらという気持ちでInstagramとブログを書いてきました。

私が地域猫活動をしているのは、過去に経験したいくつかの後悔があるからです。

目の前の保護するべき猫、助けるべき猫を助けられなかった経験が何度もあるのです。

 

私が今、保護とTNRに力を入れている名古屋市内の某地域は、たくさんの猫が集まる場所が数ヶ所あり、何もできないまま過ごした数年のうちに数がどんどん増えていきました。

産まれた子猫達は気付くと1匹、また1匹といなくなっていきます。

猫嫌いの方や糞尿に迷惑している人が餌やりをしている人を悪者とし、見張りをして文句を言ったり猫を虐待しているのを目撃しました。

 

回覧板では、

野良猫にエサをあげないで下さい。マナーを守りましょう。

と書かれた紙が回ってきました。

 

もう、見て見ぬ振りをしていることに限界が来ました。

私が何とかしないといけない!

エサをあげないでくださいじゃ解決しない!!

 

そう思っていた頃に、駐車場で走り回るアブラアゲ親子と虐待されていたプヨ親子に出会いました。

そこからが、ねころびのスタートです。

 

何もできずに過ごした数年間は、保護したくても場所がありませんでした。

今は保護猫ハウスとして自宅とは別で部屋があることにより、多くの猫を保護できるようになりました。

 

また不思議なことに保護した野良猫同士はすぐに仲良くなれます。

兄弟で保護しているというのもあると思いますが、同じ部屋で10匹以上の猫が共存できるのです。

 

これが私の自宅だと、狩猟犬の血が強いダックスフンドが興奮して追いかけ回し、元野良猫のオセロもシンガプーラのノエルも、保護した子に対して威嚇をし、面倒を見たり仲良くなったりという様子がありません。

そういう意味では自宅で保護猫のお世話をするのが難しいのです。

 

生後一週間で捨てられ、昼夜問わずミルクが必要だったティラミスと大福はそのまま自宅でお世話していますが、2ヶ月経っても未だに先住猫達は威嚇をします。

保護猫ハウスではみんな仲良く共存しているので、この部屋を解放できたらたくさんの人にこの子達と触れ合ってもらえるのになとずっと思っています。

そのような場所を作ることが目標でもあります。

 

今はみなと猫の会さんの譲渡会に参加させていただいて、コツコツと里親探しをしています。

里親さんと出会う場所を提供していただいて、時にはアドバイスもいただいて、本当に感謝しています。

ですが、譲渡会に連れて行くというのは猫にとっても私たちにとっても負担が大きく、たくさん連れて会場まで行くのは重労働です。

仕事の都合で参加できないこともありますし、参加してもたくさんの猫がいる中でお声が掛らないことの方が多いです。

トライアルに行っても帰ってきてしまう子もいます。

もらってくれたら誰でもいいというわけではないので、こちらからお断りすることもあります。

保護した命、大切に育てた命ですから、私も慎重になります。

 

このような状況なので、保護ばかりして里親さんがあまり見つかっていないという印象を与えてしまっているのかなと思いました。

同じように接していても、アブラアゲのように最初から懐っこくて甘えん坊の子もいれば、いつまで経っても人に触られるのが怖い子もいます。

私が保護した子達は特に、人から嫌なことをされた子が多いです。

先にも書きましたが、暴言を吐かれたり、追いかけ回されたり、餌をあげに来る人を見張って文句を言っている。

産まれてから私が保護するまでの数ヶ月から一年近く、そのような環境で必死に生きてきたのです。

ですから、なかなか人を信用できないのは仕方のないことだと思っています。

それでも時間を掛けてゆっくりと距離は縮まってきています。

 

最近では、ちゅーるをあげればほとんどの子が触らせてくれるようになりました。

時間が掛かってもいい。

この子達が人のことを信頼して、里親さんの元で幸せになれるようにサポートしていくつもりです。

 

最近保護した子達を見ていて思うのが、人から嫌なことをされた経験がない子は保護した時から触れます。

子猫のキャラメルもセサミも懐っこいです。

出産間近のキャンディは飼い猫並みです。

この子達は餌やりさんに可愛がられていたのでしょう。

だから人を敵とか怖いものだとは認識していないのだと思います。

 

ミルクをあげて育てたティラミスと大福は、私の顔を見るだけでゴロゴロと喉を鳴らし、初対面の人の腕の中でも寝てしまいます。

全ては生まれ育った環境なのです。

なかなか人慣れしない子達は焦らずゆっくりと、人が好きで甘えん坊な子達から里親さんを探していきたいと思っています。

 

私が何とかしなきゃと思っている場所が残り一ヶ所ありますので、その場所のTNRと保護が終わるまでは一時的に保護猫の数が増えるかもしれませんが、その後しっかりと里親探しをしたいと思っています。

 

最後になりますが、いつもねころびの活動を応援してくれてる皆様、ブログを読んでくれている皆様、ありがとうございます

 

 

Posted in 代表日記

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